子どもの将来のために!と思っておうち英語を始めたのに、英語の力が伸びなかったり英語が嫌いになったりして、失敗してしまうのは避けたいですよね。
先に結論をお伝えすると、「おうち英語に失敗したな…」という状況からでも、やり直しができます!
ただし、自己流の学習法を続けるだけでは、うまくいきません!
この記事では、おうち英語の失敗を避ける学習法や「失敗しているかも」と思ったときのチェックポイント、失敗をやり直す方法を詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読み、おうちで確実に英語力を伸ばしていきましょう!
おうち英語のよくある挫折の原因
たくさんの方がつまずきやすいポイントを事前に知り対策することは、おうち英語の成功につながるため大切です。
おうち英語のよくある失敗パターン4つについて、詳しくみていきましょう!
継続できずに失敗
人が新しい知識を身に付けるには、「復習」が必要です。
下の、エビングハウスの忘却曲線を見てください。
人はせっかく覚えた内容も、時間が経つにつれて、忘れていってしまいます。
2013年にカナダのウォータールー大学で行われた実験でも、
- 復習しなかった場合、1カ月後にはほとんどの内容を忘れてしまう
- 24時間以内であれば、10分の復習で100%の記憶に戻る
という結果が出ています。
1回やっただけでは忘れてしまうので、復習して記憶していくことが大事なんですよね。
しかし、大人でも、続けるって簡単ではありません。
- お酒が止められない
- ダイエットが続かない
- ついお菓子を食べてしまう
など、思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。
子どもだとなおさらです。
はじめはやる気で楽しく取り組めても、次第にやらなくなってしまった…なんてことが起こりやすいんですよね。
時間が足りずに失敗
英語を話せるようになるまでには、2,500~4,000時間のインプットが必要だと言われています。
2,500時間というと…
1日2時間、365日おうち英語に取り組んだとして、3年以上かかります。
おうち英語に使える時間が1日1時間、1日30分など短くなると、さらに長い期間のインプットが必要なんですよね。
しかし、小学生になると習字やピアノ、スイミングなど、英語以外にも習い事を始める子が増えてきます。
幼稚園時代は14時や14時半頃におうちに帰ってきていたお子さんでも、小学生になると15時過ぎ、16時近くになることもあります。
放課後は学童を利用するなどし、幼稚園の頃と比べるとおうちで過ごす時間が短くなるお子さんも少なくありません。
おうちで過ごす限られた時間の中で、2,500時間の英語インプット時間を確保するのって、なかなか大変ですよね。
おうち英語の時間を確保できずに挫折してしまう…等も、おうち英語に多い失敗原因の1つです。
意外と時間がないよね💦
続けているのに、英語力が伸びなくて失敗
日本で暮らしていると、英語がわからなくて困ることってないですよね。
家族と話すときも、お友達と話すときも日本語。絵本もアニメも、日本語で楽しめます。
子ども自身が英語の必要性を感じることが少ない環境なので、英語を話そうとしない、使おうとしないのは当然と言えます。
また、6歳頃になると心が成長し、英語を話すことに「恥ずかしい」と感じるようになるお子さんもいます。わざとカタカナ英語で発音してみたり、小さな声で話すようになったりと、英語に対し抵抗感を持つことがあります。
「英語を話せるようになるには、2,500時間のインプットが必要」とされますが、聞かせるだけでは、英語を使えるようにはなりません。
インプットした英語を楽しくアウトプットできるように、別のサポートを検討していきましょう。
英語嫌いになってしまって失敗
6歳というと、ある程度の日本語力を身に付けている時期です。
急に英語を聞いても、何を言っているかわかりません。
日本語で歌やアニメで十分楽しめるのに、どうして英語を聞かなきゃいけないの?日本語のアニメを見たい!って思ってしまうんですよね。
小さい頃であれば、英語も日本語も受け入れやすい年代もあるのですが、6歳はある程度の日本語力がついている段階です。
日本語がわかる分、英語拒否や英語嫌いにつながることがあるので、教材選びやおうち英語の導入方法には、工夫が必要になります。
他にも、親の気持ちがプレッシャーになり、英語が嫌いになってしまうこともあります。
たとえば、次のような方法は要注意です。
このような方法を使うと、「英語は嫌なもの」「英語をやるのはイヤ」という印象が強くなってしまいます。
特に気を付けたいのが、高額教材を買ったとき。
子どもの気持ちも乗っていれば良いのですが、子どものやる気が感じられない場合、「もったいない!」「せっかく買ったのに!」と親の気持ちが先行し、無理に取り組ませようとしてしまうことがあります。
そうなると英語が、辛いものに…。前向きな気持ちで、おうち英語に取り組みにくくなってしまいます。
子どもは、気持ちに正直です。
など、大人をびっくりさせることってありますよね。
子どもは楽しいことや好きなことには、進んで取り組みます。
気持ちが乗っているので、短期間でも力をつけ、大人を驚かせることも多いです。
だからこそ、「嫌だな…」「おもしろくない!」と思うことは、やりたがりません。
一度「嫌い」「苦手」意識を持ってしまうと、また「好き」になってもらうのも大変です。
英語が「嫌い」「苦手」という気持ちが強くなってしまう前に、おうち英語の取り組み方を見直していきたいですね。
おうち英語の挫折を避けるポイント
ここまでご紹介したよくある失敗例を見てみると、「継続できない」「頑張りすぎ」という2つの大きな原因が見えてきました。
この2つを解消することが、おうち英語成功のカギになってきます。
ここからはおうち英語の失敗を防ぐ、4つのポイントについて、詳しく見ていきましょう!
続けやすい方法を探そう
英語力を身に付けるには、「続ける」ことが大事です。
集中して数日やり込んだとしても、時間が経つと忘れてしまいます。新しく覚えたことを脳に定着させるには、何度も繰り返すことが必要なんですよね。
もちろん続けていると、「今日は気分が乗らない…」とか「今日は時間がない!」という日もあるでしょう。
そんな日でも
など、0にしない意識を持っていきましょう。
教材や日々の取り組みは「お子さんに合っている方法か」に加え、「継続しやすいか」も重要ポイントです。
はじめは大人のサポートも必要なので、子どもだけでなく「大人も」無理なく続けられる方法かチェックしながら、選んでみてください。
教材の数を増やしすぎない
おうち英語に使う教材は、メインに使うものを決めておきましょう。
特にセット教材は、効率よく力がついていくよう、順序立てて組み立てられています。
「この教材いいよ!」「力がつく!」と聞くと、使ってみたくなるお気持ちもよくわかります。
でも、あれこれ手を出してしまうと、次のようなことになりかねません。
どれも、中途半端になってしまうことがあるんですよね。
子どもとの相性を知るために、最初は無料体験などを利用し、いろいろ試す段階も必要です。
そのうえでメインとなる教材を決めたら、じっくり取り組んでみましょう。
英語力は急に身に付くものではないので一定期間取り組みながら、強化したい部分があれば、必要な教材を追加していくと良いですね。
英語に「なじむ」くらいの感覚で
英語の力を身に付けるには、長い時間がかかります。
数日や数週間であれば、多少の無理をして頑張ることもできるでしょう。
でも、ずっと頑張り続けるのって大変です。
なので「勉強!」というよりも自然と英語に触れられる環境を作り、生活の中に溶け込ませていく意識が大事です。
英語の歌をかけ流すとか、英語の絵本に親しむとか、日々の取り組みは小さくても積み重ねていくことで、大きな英語力につながっていきます。
「短期間、集中して力をつける!」のではなく、英語に触れる環境が当たり前になるようなイメージで、生活の中になじませていく。
一気に力をつけよう!でなく、無理なく英語に触れる環境を作っていきましょう!
親も一緒に取り組もう
実は、おうち英語に成功しているおうちには、共通点があるんです。
それは、親も一緒におうち英語を楽しんでいること!
親も一緒に取り組むことで継続しやすくなり、力が伸びやすくなる傾向があります。
もちろん、「英語を話せない」「英語に自信がない」という大人の方もいらっしゃることでしょう。
しかし、親が英語を全く話せなくても、お子さんは話せるようになった、英語力が身に付いた、というお子さんは大勢います。
大事なのは、英語を話せなくても、親が「英語を使う姿を見せる」こと。親が「できないことにも、挑戦する姿を見せる」ことです。
たとえば「英語が話せないから」と、親が英語を話そうとしなかったら、どうでしょうか。
子どもも同じように、「英語が話せないなら、話さなくていいんだ」と思ってしまいますよね。
親がやるべきことは、英語に挑戦する姿を見せること。
親が英語を話せないからと言って、子どもの英語力が伸びないわけではありません。
「発音が心配」「文法を間違えたらどうしよう」と心配になるかもしれません。
でも、大丈夫です。
子どもは、正しい発音や文法は教材から学んでくれます。
同じ目標に向かって、親子で一緒に取り組む、力を伸ばせるって素敵ですよね。
おうち英語の進め方を詳しく知りたい人は「【今日からできる!】6歳からの英語の始め方と進め方を徹底解説」をチェックしてみてください。
おうち英語失敗かな?と思ったら、チェックしたい3つのポイント
おうち英語を失敗しにくくする方法を見てきましたが、おうち英語って時間が経ってみないと、正解・不正解がわからないことが多いですよね。
「これくらい力がついてきましたよ!」とか「あと〇時間インプットすれば、話せるようになりますよ!」なんてわかれば良いのですが、そんなことができません。
どのくらい力がついているのか、目に見えてわからないので、「今の方法を続けていていいのかな」「教材を変えた方がいいのかな」って、悩むんですよね。
「おうち英語に失敗している?」と思ったとき、判断するポイントがあれば、今の方法を続けて良いのか、軌道修正するべきか判断の目安になります。
そこでここからは、「おうち英語に失敗してる?」と思ったときのチェックポイントを3つ、ご紹介していきます。
悩んだときや迷ったときは、ぜひ確認してみてください!
インプットは十分?
言葉の力を身に付けるには、英語を「聞くこと」が必要です。記事の前半部分でも、約2,500時間が必要だとご紹介しましたね。
しかし、インプットできていると思っても、
など、インプットの時間がとれていないことがあります。
おうち英語に失敗しているかも?と思ったら、まず「1日の中でどのくらいの時間を英語に触れているか」を、チェックしてみてください。
時間が短いようであれば
- かけ流しの時間を長くする
- 英語アニメを見る機会を作る
- 英語絵本の読み聞かせを増やす
などし、英語をインプットする時間を増やしてみましょう!
教材は子どもに合ってる?
おうち英語に楽しく取り組むには、教材選びもポイントです。
簡単すぎると面白くないし、難しすぎると苦手意識につながってしまいます。
同じ教材をずっと使い続けることで、飽きてしまうことも考えられますよね。
他にも、
- ゲーム好きであれば、アプリを使ってみる
- お喋り好きな子であれば、英会話教室を取り入れる
- 体を動かすことが好きであれば、歌やダンスを取り入れる
など、お子さんの興味や関心に合わせて教材を選ぶのも良いですよね。
良いと言われる教材はいろいろありますが、お子さんとの相性が大事です。
どんなに評判が良い教材でも、お子さんとの相性がよくないと、望む結果はついてきません。
最初は合っていた教材でも、成長とともにお子さんの興味や英語力が変わることもあります。
教材が今のお子さんに合っているか、定期的にチェックしていきましょう!
アウトプットの場はある?
おうち英語の成功には、アウトプットも大事です。
英語は、コミュニケーションツールです。
「英語を知っている」状態から「英語を使える」状態になるには、アウトプットの機会が欠かせません。
たとえば英会話に挑戦し、自分の話す英語が外国人の先生に伝わった!経験は、大きな自信になりますよね。
「英語では、どう言えば良いのかな?」と思う場面に出会うことで、学習へのモチベーションが上がる効果も期待できます。
アウトプットの場としては、
- 英会話教室
- オンライン英会話
などが思い浮かびますが、最初はハードルが高いと感じられることもあるでしょう。
その場合の挑戦しやすいアウトプット法としては、
- 英語絵本の音読
- 英語の歌を歌う
- 発音判定機能付きのアプリ
などがあります。
お子さんに合いそうな方法から試してみて、英語を話すことに慣れてきたら、英会話の機会を作っていきましょう!
おうち英語失敗を解決する4つの方法
ご紹介した3つのポイントをチェックしてみても、「当てはまるところがない」「やっぱり、悪い方向に進んでいる気がする」などの場合もあるでしょう。
そんなとき、軌道修正する方法があると、心強いですよね。
ここからは、おうち英語を成功につなげる4つの方法をご紹介していきます。
英語だけで楽しめる「特別」を探す
英語に取り組ませたいけれど、嫌がるようになってしまった、このままの方法だと英語嫌いになってしまいそう…ということもありますよね。
そんなときにおすすめの方法の1つが、英語だけで楽しめる「特別」をみつけることです。
英語でしか楽しめない、子どもの好きと関連した教材に触れさせることで、子ども自身の「英語っておもしろいな」「英語って楽しい」「もっとやってみたい」という気持ちを引き出していきます。
子どもの好きに関連した「英語でしか楽しめない特別なもの」を与えることで、子どもの英語へのモチベーションを高めていくんです。
英語を嫌がる時期は「このままずっと嫌がるようになったらどうしよう」と焦りや不安から、早く取り組んでほしい気持ちになります。
購入済みの教材があると「使ってほしい」「もったいない」とも思い、使うように促したくもなりますよね。
でも、無理に取り組ませると、余計に嫌がってしまうことがあります。
嫌いな気持ちを、より強くしてしまう可能性があるんですよね。
購入済みの教材は、また英語へのやる気が高まったら、使うこともできます。
何よりも「英語を嫌いにさせない」ことが大事です。
子ども自身が「このアニメは英語でしか見られないから、英語で見よう」「この本は英語でしか読めないから、読んでみよう」と思えるような、子どもの好きと関連した英語教材を探し、英語への興味や関心、やる気を高めていきましょう!
英語で会話する機会を作る
おうち英語成功の1つのカギと言われるのが、「英語を使って会話する」機会。
インプットは十分なはずだけど、話すようにならないなどの場合は、英会話教室やオンライン英会話などを取り入れてみるのもおすすめです。
英語でのやり取りを通して、覚えた英語が生きた英語になって、身に付いていきます。
英語で会話する機会としては、親の語りかけもあります。
「日本語も伝わる相手」なので、リラックスして話せる、安心して話せるなどのメリットがあるでしょう。
しかし、外国人の先生と話すときと比べると、集中力が変わります。
上達スピードが変わってくるので、お子さんに合わせ可能な範囲から、日本語の通じない先生とやり取りする機会を作っていくのがおすすめです。
日本語力をチェックする
実は子どもの英語力に大きく関連があるのが、「日本語力」です。
意外に思えるのですが、英語力は、母国語の力がないと伸びてきません。
日本語の力がない状態で英語力を育もうとすると、
- 英語の力が伸びない
- 英語力も日本語力も中途半端になる
などの可能性があるんですよね。
英語の力が伸びてこないなと感じたときは、
などし、日本語のインプットの時間も作るよう、意識してみてください!
おうち英語の先輩の話を聞く
おうち英語に関する情報はたくさんあるのですが、どれが自分に合っているか判断するのも難しいですよね。
そんなときは、保護者サポートを使用してみるのも1つです。
プロの目線からアドバイスをもらえると、自信をもって取り組みやすくなりますよね。
おうち英語の先輩と話すことで、悩みを共有したり教材の使い方について情報交換したりと、日々の取り組みのヒントを得られるのもメリットです。
【おうち英語失敗】まとめ
- おうち英語には、失敗しやすいパターンがある
- おうち英語の成功には、頑張りすぎは禁物
- 親子で楽しく、続けられる方法を探そう
- 「おうち英語に失敗してる?」と思ったら、軌道修正を。日々の取り組みを振り返ってみよう
- 英語力だけでなく、日本語の力も大切に
おうち英語は、お子さんによって合う方法、教材が変わってきます。
だからこそ手軽に取り組めるものですが、明確な正解があるわけではないので、悩むことや迷うことが多いですよね。
まずは失敗しやすいポイントを知り、成功につながりやすい方法で取り組んでいくこと。
学習を始めたら、軌道修正する必要はないか、子どもが取り組む様子をチェックしていくことが大切です。
特におうち英語が軌道に乗るまでは、大人のサポートも必要になります。
生活の中に英語をなじませながら親子で楽しみつつ、長期的な視点をもって、おうち英語に取り組んでいきましょう!